浄   智   寺
反橋から総門を望む浄智寺前です 
 
浄智寺は、鎌倉五山第四位に列せられる名刹です。正式な寺名は、臨済宗円覚寺派金宝山浄智寺(こんぽうざんじょうちじ)と言います。
 門前の苔むした反橋から先を望むと総門が見え、奥深く谷戸が形成されており、周りに木立がある”静寂”という言葉がぴったりの構えの寺です。
 開基は、北条時頼の子、宗正とその子師時です。と申しますのは、宗正は弘安4年(1281年)に没しておりますが、その後宗正夫人が亡夫と幼少の師時を開基に据えて創建したといわれます。
 開山は、宋の名僧、兀庵普寧と大休正念、日本の僧、南州宏海の三人が名を連ねております。これには訳があり、最初に招かれた南州宏海が自ら第二世に退き、師に当たる二人を開山に立てたということです。
 総門をくぐり、さらに石段を登りますと、二階に鐘楼をいただく、一寸変わった楼門があります。そして、その先右手には阿弥陀、釈迦、弥勒の三世仏が安置される曇華殿がございます。本尊は室町期の木像三世仏坐像です。向かって左から阿弥陀、釈迦、弥勒の三如来がちょっと変わった浄智寺の楼門です座し、それぞれ過去、現在、未来を表しておるのだそうです。
 この寺も、延文元年(1356年)の火災により、当初の伽藍は消失しておりますが、室町時代には方丈、書院、法堂など主要な建物や、多くの塔頭がございました。しかし、江戸時代になると、多くの寺院が勢力を失い、伽藍も小規模になって参ります。大正十二年(1923年)の関東大震災では当寺の殆どが倒壊してしまいました。



 宗   派   臨済宗円覚寺派
 山号 寺号   金宝山浄智寺
 創   建   弘安余念(1281年)
 開   基   北条宗政・北条師時
 開   山   大休正念、兀庵普寧、南州宏海、
 本   尊   三世仏(阿弥陀如来・釈迦如来・弥勒如来)